2026 年 6 月下旬、2.4GHz の無線マウスが操作の途中で切れるようになりました。

消去法は正しかった

Windows はデバイスの着脱を Kernel-PnP のイベント ID 410 / 411 に記録します。コネクタのところで接触が切れれば必ず出るものです。期間全体を通して、これが 1 件も出ていませんでした。

この 1 点でケーブル、ポート、コネクタが候補から外れます。どれが原因でも 410 か 411 が残るはずだからです。残るのは 2 つ。無線リンクそのものと、その上の電源ポリシー。

診断のうち、生き残ったのはここまででした。

相関のほうが間違っていた

物理側は 2 年間そのままです。同じレシーバ、同じポート、同じ配置。そこでソフト側の変更履歴を見にいくと、答えらしきものが出てきました。

2026-06-22 12:37 に KB5094126 が適用され、同じ分に USB と HID のドライバスタックが差し替わっています。usbxhciusbhub3usb.infinput.infhidusb。症状が出始めたのもその日でした。

同じころ USB オーディオも不調でした。これで決まりに見えます。無関係な故障が 2 つ起きているより、1 つの原因が症状 2 つを説明するほうが筋の良い仮説で、両方のデバイスが乗っているドライバスタックはその条件を満たしていました。

そこで USB セレクティブサスペンドと、デバイスごとの電源オフ許可を切りました。切断は止まり、裏付けが取れたものと受け取りました。

原因は、残しておいたもう一方

マウスの電池が弱っていました。加えて、レシーバとマウスの間に木の板が置かれていました。どちらか一方でも 2.4GHz のリンクは余裕を失い、両方揃うと手を動かした拍子に切れます。

どちらも直してマウスは正常です。しかもその間ずっと、電源設定は Windows 既定に戻っていました。7 月の累積更新が USB スタックを 2 度目に差し替えたときに、設定も一緒に戻っていたからです。

2026-08-02 実測
USB セレクティブサスペンド AC / DC1(Windows 既定)
電源オフを許可されている USB デバイス13 / 13

設定が既定のまま 1 か月正常に動いた。これが当初の対処には最後まで無かった検証です。

なぜ間違ったほうを選んだか

故障が 2 つ重なると、どちらの特徴も出ません。 電池が弱いだけなら切断は残量に連動します。遮蔽だけなら位置に連動します。両方あると、どちらにも連動しない切れ方になる。連動先が見つからない症状は、物理層より下の故障に見えます。

毎月の更新は、いつ調べても候補として出てきます。 Windows の一部はほぼ毎月差し替わるので、6 月下旬に始まった症状は 6 月下旬の更新に必ず当たります。分単位で一致していても、日単位の一致より情報は増えていません。

間欠故障では、直後が順調なら対処が効いたように見えます。 切断はまとまって出ては収まる出方でした。何をしたあとでも、そのあと調子の良い期間は来ます。何日続けば合格とするか、決めないまま進めていました。

症状 2 つに共通の原因を仮定しました。 共通のドライバスタックという筋書きが魅力的に見えたのは、オーディオの不調があったからです。それがマウスと関係あるかは確かめていませんし、今も確かめていません。